帯電し、白墨が燃えた。もし今また、石を風紋と古い伝統の市で射たら? 僕はイ
ラクが勝つと考えた他を味方に、ともかく歓迎した市に来た。レミマルタン、ただ
匂う? おいしさや、香りなしの水は飲めんね、致死の幕開きなのに。あの匂いな
ら川面に馴染む。森羅川面に砧の音が、遥か我が町へ飛んで行くよ。破綻あるのみ
が義務の僕の頭はにわかに狂い、死を待つ。人参減らし、芥子枯らし、頭支うロダ
ンな手下。母の食べた喫茶店内は祈りの時、と味方がする推定。餓死た妻子ら、か
ばっている間は担わない民。かばん語「ニスン」。田を又あんたと大金で売ろう
と、巻きつくこつしか知らない大樫の木。愛した遺体、首がないならうれしいよ。
肉饅・餡饅が食べたいし、また呑みたい。呪い済みまな板・水まな板、買う予定だ
けだ。板の値が張るけど。おい、ろくでなし! あの松茸抱く骸骨は何時あそこで
蒔いたっけ? 椎茸裁判派のリスクは? どのくらいか快楽の度は? 薬の販売避
けた意志、蹴った今でこそ、熱い初恋が砕けた妻の脚撫で、黒いおどける鋼の鯛だ
け抱いて酔う、硬いなまずみたいな真水色の胃。民の魂食べたガンマン、暗幕に酔
いしれ占い長引く。痛々しい秋の鹿多い奈良、鹿しつこくつきまとう。漏電聞いた
途端、頭をタンスにごん! 馬鹿みたいな罠にはまる。いてっ! 馬鹿らしい沙
汰、死骸呈する姿。紙と木と糊の位牌なんて。さっき食べたのは、果たして何だろ
う、芥子かしら頭かしら? 変人に妻を強いる国、河にはまたあの窪の麦が実る。
あんたは良く遺伝と糸瓜がわかる? 鋼の狸にも分からんし、狢にも分からない。
鬼の兄の亡き悪魔の、7年目のはずみのシナリオか、優しい王鬼だ。タンタルまみ
れ、滝に親しい幻覚。鴨と似た神を讃え、眼窩と塚が暗い薄暮裸体で死のう。飛ん
でいる布団・毛布を敷いたまま、意志も絶え、もがく、僕は死んでいた